Claude Codeを加えて、WordPressの投稿者を分けた。ChatGPTとClaude Codeの記事を、あとで比べるため

投稿者を分ける。作った記録は残し、見える名前はそろえる

MANIARU は、これまで ChatGPT を中心に作ってきました。記事を書く、指示書を作る、WordPress を操作する。その多くを、ChatGPT と、ChatGPT の「Work」に手伝ってもらいながら進めてきました。

ここに、AIエージェントの Claude Code を加えました。これからは、ChatGPT 側(Work・Codex)と Claude Code を併用していきます。

AIが2つになって、最初に決めたことがあります。それぞれのAIがどんな記事を書いたかを、あとで比べられるようにしておくことです。そこで、WordPress のユーザーを ChatGPT 側と Claude Code で分け、権限とパスワードの扱いを決め、サイトに見える著者の名前はマニアルにそろえました。

この記事では、そのときに決めたことを書きます。設定の手順やコードは載せず、「なぜそう決めたか」を中心にまとめます。

この記事で分かること

  • ChatGPT 側と Claude Code で、WordPress のユーザーを分けた理由
  • Claude Code の権限を「編集者」にしたことと、それで守れないこと
  • パスワードを会話に出さないための置き場所
  • 作った記録は残したまま、サイトに見える名前をマニアルにそろえた方法
  • 2つのAIに同じお題で書かせて比べる、という運用(まだ試していません)

これまでと、これから

これまでの進め方は、ChatGPTとWorkでWordPressサイトを作ったら、ここまでできた。に書きました。ChatGPT で考えて指示書を作り、Work に作業を任せ、最後に私が確かめる、という形です。

Work は、ChatGPT の中で作業まで進めてくれるAIエージェントです。OpenAI の発表では、Work は「Codex」(OpenAI のプログラミング向けのAIエージェント)などで動いている、とされています。私自身も、Work に渡すと、中で Codex が動いているものだと思って使ってきました。

今回、ここに Claude Code を加えました。契約したのは、Claude Code が使える一番下の有料プラン(Pro、月20ドル。11月3日に公式の料金のページで確かめた金額)です。

これからは、役割を次のように分けます。

  • ChatGPT 側(Work・Codex):WordPress を直接操作して作業する
  • Claude Code:パソコンの作業フォルダのファイル(指示書・下書き・画像の素材)を読み書きする。WordPress には、外から決まった操作だけを行える窓口(REST API)を通してつなぐ

フォルダはAIごとに分けず、用途ごとに分けています。ブランドの資料、指示書、画像の素材は、2つのAIで共有します。

ChatGPT 側と Claude Code で、WordPress のユーザーを分けた

いまの MANIARU の WordPress には、私自身の「マニアル」のほかに、「ChatGPT」と「Claude Code」という名前のユーザーがあります。Claude Code 用のユーザーは、10月28日に作りました。

Codex 用のユーザーは作っていません。Codex が WordPress を操作するときは、「ChatGPT」のユーザーを使っています。ですから、正確には「AIごと」ではなく、ChatGPT 側(Work・Codex)と Claude Code で分けた、という形です。

決まりは1つです。記事の投稿者は、作った側のユーザーのままにする。マニアルに切り替えない。

分けた理由は、あとで、それぞれがどういう記事を書いたかを比べられるようにするためです。管理画面の投稿の一覧には、記事ごとに投稿者が出ます。投稿者が作った側のままなら、一覧を見るだけで、どの記事を ChatGPT 側が作り、どの記事を Claude Code が作ったかが分かります。これまでの記事のほとんどは「ChatGPT」のユーザーの投稿で、「Claude Code」のユーザーの記事は、まだ数本です。

作った記録と、見える名前を分ける図。管理画面の投稿者には、作った側のユーザー(ChatGPT、Claude Code)の名前を残す。サイトの表示(著者カード、RSS、リンクカード)は、表示だけマニアルに差し替える。公開するかは、人が承認する
管理画面には作った側の名前を残し、読む人に見える名前はマニアルにそろえた

Claude Code の権限は「編集者」にした

WordPress のユーザーには、できることの範囲(権限)を決める「権限グループ」があります。Claude Code のユーザーは、管理者ではなく編集者にしました。

この接続では、記事や画像は扱えますが、テーマ・プラグイン・追加の CSS・サイトの設定は変えられません。

いまは、ChatGPT のユーザーは「投稿者」、Claude Code のユーザーは「編集者」と、権限が違っています。これに特に理由はなく、ChatGPT の方も編集者にそろえる予定です。

ただ、編集者にしたことで全部を守れているわけではありません。サイトの設定を変えるときは、別の方法でサーバーにつなぎます。こちらは、サーバーの上のことをすべて操作できる接続です。そのため、ファイルの書き換え・プラグインの追加や更新・データベースや設定の変更は、毎回私に確認してから行う決まりにしています。変える前には、元のファイルやデータベースの控えを取ります。読むだけの確認は、確認なしで行ってよいことにしています。

もう1つ、編集者は、WordPress の上では記事を公開することもできます。公開を人が決めるのは、権限で止めているのではなく、決まりで止めています。

パスワードは、会話に出さない

Claude Code が WordPress につなぐときは、「アプリケーションパスワード」を使います。ふだんのログインのパスワードとは別に、外のツールのために発行するパスワードです。

このパスワードは、Mac の「キーチェーン」(パスワードをしまっておく仕組み)に置いています。AIとの会話、作業フォルダ、作業の記録には書き出しません。AIへの指示のファイルにも、この決まりを書いています。

サイトに見える名前は、マニアルにそろえた

投稿者を作った側のままにすると、そのままでは、記事の下の「この記事を書いた人」にもAIの名前が出てしまいます。

そこで、投稿者の記録はそのままにして、サイトに見える名前だけをマニアルに差し替えることにしました。10月28日に、テーマに小さなコードを足しています。差し替えている場所は、次のとおりです。

  • 記事の下の著者カード(この記事を書いた人)
  • RSS(更新を受け取るための配信)の著者名
  • ほかのサイトに記事のリンクを貼ったときに出るカード(リンクカード)の著者名

あわせて、AIのユーザーの著者ページは表に出さず、検索エンジン向けのページの一覧(サイトマップ)にも、AIのユーザーを載せないようにしています。

11月3日に、公開しているサイトで確かめました。RSS の最新の10件の著者名は、すべてマニアルでした。Claude Code のユーザーで作った記事でも、著者カードとリンクカードの名前はマニアルでした。Claude Code の著者ページを開くと、トップページに移りました。

公開は、人が承認する

Claude Code が新しい記事を作るときは、下書きとして作ります。公開するかどうかは、毎回私が決めます。すでにある記事や固定ページの書き換え、削除、画像の削除も、毎回私に確認してから行います。

AIが2つになるので、次の決まりも書いています。すでにある記事を直す前に、その記事の更新日時を見ます。直前に Codex などが編集していたら、作業を止めて私に確認します。同じ記事を、2つのAIが知らないうちに上書きし合わないためです。

AIに任せる作業と人が確かめる作業の分け方は、AIに任せる作業と、人が確認する作業を分けるにも書きました。

2つのAIに、同じお題で書かせて比べる

ユーザーを分けたのと同じ理由で、書き方を直接比べる運用も決めました。

  • 同じお題を、Codex と Claude Code の両方に渡す
  • それぞれ、WordPress ではなくファイルに下書きを書く
  • Claude Code は、自分の下書きだけを書く。Codex の下書きは、比べるように頼まれたときだけ読む(先に読むと、影響を受けるため)
  • 比べる観点は、ブランドのトーン、読んだ人が同じことを試せるほどの具体さ、見出しの組み立てと画像の指示、事実の確かめ方
  • WordPress に入れるのは、採用した方だけ。下書きは重なってもよいが、公開するのは1本だけ

ただ、比べるためのフォルダとひな形を用意しただけで、実際に比べたことは、まだ1回もありません。比べてみたら、結果をあらためて書きます。

まだ分からないこと

  • ユーザーを分けたことで、実際に比べられるかは、まだ分かりません。Claude Code で作った記事は、まだ数本です。比べられるのは、記事が増えてからだと思います
  • 編集者の権限と決まりで、どこまで防げるのかは、全部は確かめていません。サーバーへの接続ではすべてを操作できるので、そこは決まりと、毎回の確認に頼っています
  • 2つのAIの書き方にどんな違いが出るかは、比べていないので分かりません

決めてみて思うこと

AIを1つ増やしたときに、最初に決めたのは、AIに何をさせるかよりも、あとから何を見分けられるようにしておくかでした。どちらが作ったかが残っていれば、あとで書き方を比べられます。うまくいかなかったときに、どこから見直せばよいかも分かります。

作った記録は管理画面に残し、見える名前は1つにそろえる。いまは、その形で進めています。

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シリーズの目次:SERIES — AIに作業を任せるときの決まり。