WordPressの初期設定|開設後に最初にやることを順番に解説

WordPressの初期設定を順番に解説

まだWordPressを開設していない方は、まず エックスサーバーでWordPressを始める方法 から、料金、申込み、WordPressを開設するまでの流れを確認してください。すでに管理画面へログインできる方は、この記事から始められます。

WordPressをインストールすると、管理画面には多くの設定項目が並びます。ただし、最初からすべてを整える必要はありません。先に決めたいのは、後から変更すると記事のURLや運用に影響する項目です。アクセス解析のように、サイトの目的や公開方針に合わせて時期を選べる設定もあります。

この記事では、開設直後の初期設定を「今すぐ設定する」「公開前に確認する」「公開後でも進められる」の三段階に分けます。具体的な管理画面の場所も示しますが、画面名や項目の並びはWordPressのバージョン、テーマ、プラグイン、権限によって変わることがあります。保存する前に、現在の画面と変更内容を確認してください。

特に注意したいこと 運用中の本番サイトで、確認のためにWordPressアドレス、サイトアドレス、パーマリンク構造を変更しないでください。すでに公開記事がある場合は、URLの変更を初期設定の延長として扱わず、転送や影響範囲を確認した別作業として進めます。

WordPressの初期設定は三段階に分ける

今すぐ設定する

最初の記事を公開する前に、サイトの基本情報、URLの扱い、パーマリンク、ユーザー登録、コメント、初期データを確認します。ここには、後から変えると手戻りが大きい項目を集めます。

公開前に確認する

サイトを誰に見せるかを決め、トップページ、検索エンジンへの表示、バックアップ、セキュリティ、必要な固定ページ、問い合わせ、HTTPS、スマートフォン表示を確認します。検索や解析のサービスは、公開時点から記録したいか、Cookieなどの説明を用意できるかで時期を決めます。

公開後でも進められる

Search Consoleのレポート確認、GA4のデータ分析、OGPの反映確認、機能追加、表示速度の改善は、公開後も続きます。公開前に接続しても構いませんが、データがそろうまで待つ工程や、実際の運用を見て判断する工程まで公開前に終わらせる必要はありません。

今すぐ設定する項目

サイトタイトルと管理者メールと時刻を確認する

管理画面の「設定 → 一般」では、サイトタイトル、キャッチフレーズ、管理者メールアドレス、サイトの言語、タイムゾーン、日付形式などを確認できます。最初に見るのは次の項目です。

  • サイトタイトルが、公開時に使う名称になっている
  • キャッチフレーズが仮の文言のまま残っていない
  • 管理者メールアドレスで受信できる
  • サイトの言語が運用方針と合っている
  • タイムゾーンが運用する地域と合っている

管理者メールアドレスは、更新やコメントなどの通知に関わります。変更時に確認手続きが必要になる場合があるため、保存後は画面の表示と受信メールを確認します。実際のメールアドレスは記事や画面写真へ載せません。

WordPressアドレスとサイトアドレスは変更しない

同じ「設定 → 一般」にあるWordPressアドレスとサイトアドレスは、意味が分からないまま変更しない項目です。入力を誤ると、公開ページや管理画面へ正常にアクセスできなくなることがあります。

URLに http と https の違いがある、www の有無が想定と違う、別のディレクトリが入っているといった疑問がある場合も、その場で試験変更はしません。現在のサイト構成、サーバー側のSSL設定、転送設定、バックアップを確認してから対応します。

MANIARUがXServer上にWordPressを用意し、HTTPSと管理画面へのログインを確認した経緯は、PROJECT 001 STEP 04で記録しています。これはMANIARU固有の構築記録であり、すべてのWordPressサイトが同じ構成になるわけではありません。

最初の記事を出す前にパーマリンクを決める

管理画面の「設定 → パーマリンク」では、投稿URLの基本構造を選びます。パーマリンクは記事や固定ページを示す恒久的なURLです。公開後に構造を変えると、外部サイトやSNSに共有されたリンク、検索エンジンが把握したURL、サイト内リンクへ影響します。

新しく作ったサイトで公開記事がまだない場合は、「投稿名」を含む分かりやすい構造を候補にできます。ただし、サイトの種類、既存システムとの関係、運用ルールによって適切な構造は変わります。特定の構造を全サイトの正解とはしません。

投稿ごとのスラッグも公開前に確認します。日本語のまま使うか、短い英数字へ直すかをサイト内でそろえておくと管理しやすくなります。日付やカテゴリーをURLへ含める場合は、それらを後から変えたときの影響も考えます。

すでに記事を公開している場合 パーマリンク構造は変更しません。変更が必要なら、旧URLから新URLへの転送、内部リンク、XMLサイトマップ、Search Console、アクセス解析への影響を整理したうえで、別の移行作業として扱います。

ユーザー登録とコメントの方針を決める

「設定 → 一般」のメンバーシップで、誰でもユーザー登録できる状態にするかを確認します。会員登録を使わない一般的なブログなら、目的のない登録受付は不要です。登録を有効にする場合は、新規ユーザーの初期権限も確認します。管理者権限を初期値にしないなど、役割を必要最小限にします。

コメントは「設定 → ディスカッション」で方針を決めます。コメントを使わないなら新しい投稿で受け付けない設定を検討します。使うなら、承認方法、通知、スパム対策、名前やメールアドレスの扱いを確認します。この設定は新しい投稿への既定値で、個別投稿の設定や過去記事には別の状態が残る場合があります。

初期データとプラグインを整理する

「投稿」「固定ページ」「コメント」を開き、サンプルコンテンツや不要な下書きが残っていないか確認します。削除前には、それが本当に初期データか、テーマや制作担当者が用意した必要なページではないかを確かめます。

「プラグイン」では、名前だけで削除や追加を決めません。各プラグインの目的を一行で説明できるか、更新されているか、他の機能と重複していないかを確認します。停止中でも、今後使う理由がないものは保守対象を増やします。一方、サーバーやテーマが前提としているプラグインは、役割を確認してから扱います。

MANIARUが不要なものを減らし、採用したプラグインと更新方針を整理した内容は、PROJECT 001 STEP 06にまとめています。本稿では個別プラグインの設定を繰り返さず、「何のために使うかが分かるものだけ残す」という判断に絞ります。

公開前に確認する項目

トップページと検索エンジンへの表示を確認する

「設定 → 表示設定」では、トップページに最新の投稿を表示するか、固定ページを表示するかを確認します。固定ページを使う場合は、ホーム用と投稿一覧用のページを取り違えていないか、メニューから目的のページへ移動できるかも確認します。テーマやプラグインが別の表示設定を持つ場合があります。

同じ画面にある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」は、検索エンジンへ登録を控えるよう求める設定です。制作中にチェックを入れる選択はありますが、一般公開して検索からも見つけてもらう段階では、外し忘れがないか確認します。チェックを入れても、閲覧者からサイトを隠したり、アクセスを完全に遮断したりする機能ではありません。非公開のサイトには、認証やアクセス制限など別の対策が必要です。

バックアップとセキュリティの初期状態を把握する

設定を増やす前に、問題が起きたときにどこまで戻せるかを確認します。バックアップでは、次の四点を分けて考えます。

  • 何が保存されるか。データベースとファイルの両方が対象か
  • どこに保存され、どの期間保持されるか
  • 誰が復元でき、復元に費用や申込みが必要か
  • 保存されたことだけでなく、復元手順を確認できているか

レンタルサーバーの自動バックアップはサーバー固有の機能です。XServerを使う場合も、対象、保存期間、復元方法などの最新条件を契約中のサービス画面と公式案内で確認します。WordPress共通の設定として扱わないことが大切です。

MANIARUでXServerとWordPress側の保護を確認した記録は、PROJECT 001 STEP 12にあります。バックアップを別環境へ戻して確認した例は、WordPressをバックアップして復元できるところまで試すで扱っています。後者は別環境での検証記録であり、XServerの自動バックアップ機能そのものの説明ではありません。

セキュリティでは、管理者名やメールアドレスなどの秘密情報を公開しない、強く使い回しのないパスワードを使う、不要な管理者を増やさない、WordPress本体・テーマ・プラグインの更新状況を確認する、といった基本から始めます。サーバー側のアクセス制限は保護に役立つ一方、外部サービスやAPI連携を止めることがあります。すべてを有効にするのではなく、使う機能との関係を見て判断します。

「ツール → サイトヘルス」では、重大な問題と推奨される改善を確認できます。点数を上げること自体を目的にせず、内容を読み、バックアップや更新の準備が必要な変更は先に整えてから対応します。

運営者情報とお問い合わせとプライバシーポリシーを用意する

公開前に必要な固定ページは、サイトの目的と使う機能で変わります。少なくとも、誰が何のために運営しているか、読者が連絡できるか、取得する情報や利用する外部サービスをどう説明するかを確認します。

お問い合わせフォームを置く場合は、画面に表示されるだけで終わらせません。入力、送信完了表示、管理側での受信、返信先が正しいことまで試します。テストには公開してよい情報を使い、画面写真へメールアドレスや内部情報を残さないようにします。

MANIARUでお問い合わせとプライバシーポリシーを用意し、GA4導入後に記述を見直した経緯は、PROJECT 001 STEP 08で確認できます。必要な記載は、サイトが扱う情報、広告、アクセス解析、Cookie、法令や利用サービスの条件によって変わります。ひな型を置くだけでなく、実際の運用と一致させます。

HTTPSと表示とリンクを実機で確認する

管理画面の設定が終わっても、公開ページが使えるとは限りません。ログアウトした状態やシークレットウィンドウで、トップページと記事のプレビューを確認します。

  • https でサイトを開ける
  • http で開いた場合の移動先が想定どおりである
  • 管理画面へ再ログインできる
  • PCとスマートフォンで文字やボタンが重ならない
  • メニューと主要な内部リンクをたどれる
  • 存在しないURLで404ページが表示される
  • サイトタイトル、favicon、著者情報が仮の状態ではない

MANIARUが公開を止める問題と、公開後も追跡できる項目を分けた確認記録は、PROJECT 001 STEP 14にあります。初期設定を一度見ただけで終わらせず、公開直前に利用者の画面から確かめる工程です。

Search ConsoleとGA4とOGPの時期を決める

Search Console、GA4、OGPは、全員が同じ時点で設定するものではありません。サイトの公開方針と、何を最初から記録したいかで順番を決めます。

項目公開前に行う理由公開後でもよい場面確認すること
Search Console公開と同時に所有権やサイトマップを整えたいまず少数の記事を公開し、運用URLを確定してから登録したい正しいプロパティ、所有権、サイトマップ
GA4 と Site Kit公開初日からアクセスを計測したい計測目的やプライバシー説明を決めてから導入したい正しいGA4プロパティ、計測、Cookie等の説明
SEO と OGP検索結果やSNS共有の見え方を公開時から整えたいSNSで共有する前に設定し、反映は公開後も確認するタイトル、説明文、画像、接続先

Search Consoleを公開前に設定しても、レポートの処理や検索結果への反映は公開後まで続きます。GA4を公開前に接続する場合は、制作中の自分のアクセスが混ざる可能性を理解し、接続先を取り違えないようにします。OGPも設定直後にSNS側へ反映されないことがあります。設定する時期と、結果を確認できる時期は別です。

個別の操作とMANIARUでの判断は、STEP 09 Search Console、STEP 10 GA4とSite Kit、STEP 11 SEOとOGPで詳しく扱っています。

公開後でも進められる項目

検索とアクセス解析のデータを確認する

公開後は、Search Consoleでサイトマップやページの状態を確認し、GA4では意図したプロパティへデータが届いているかを確認します。数字が少ない時期に細かな増減を評価するより、計測が途切れていないか、想定外のページや過去サイトのデータが混ざっていないかを見る方が先です。

OGPは、実際に共有する媒体でタイトル、説明文、画像を確認します。反映しない場合は、WordPress側の設定だけでなく、SNS側のキャッシュや取得のタイミングも考えます。表示がすぐ変わらないことだけを理由に、本番サイトのURLやパーマリンクを変更しません。

必要になった機能だけ追加する

運用を始めると、目次、フォーム、キャッシュ、セキュリティ、SEOなどの機能を追加したくなります。追加前に、テーマやサーバーに同じ機能がないか、既存プラグインと重複しないか、更新を続けられるかを確認します。

一度に多くの機能を入れると、表示が崩れたときに原因を切り分けにくくなります。バックアップを確認し、一つずつ追加して、PCとスマートフォン、ログイン中とログアウト中の表示を確認します。

WordPress共通設定とXServer固有機能を分ける

この記事で扱った「設定 → 一般」「設定 → 表示設定」「設定 → ディスカッション」「設定 → パーマリンク」「ツール → サイトヘルス」は、WordPress側で確認する項目です。一方、SSLの発行や転送、サーバーの自動バックアップ、サーバー側のアクセス制限は、契約しているレンタルサーバーの機能と条件に左右されます。

XServerを使っている場合はXServerの管理画面と公式案内を確認し、ほかのサーバーならその事業者の案内に読み替えます。WordPress側に同じ名称の機能があるとは限らず、保存期間や復元条件も共通ではありません。

最初の記事を公開する前のチェックリスト

□ 管理画面へ再ログインできる

□ サイトタイトル、キャッチフレーズ、管理者メール、タイムゾーンを確認した

□ WordPressアドレスとサイトアドレスを不用意に変更していない

□ 公開記事がない段階でパーマリンク構造を決めた。既存サイトでは変更していない

□ ユーザー登録と新規ユーザーの権限を確認した

□ コメントを受け付けるか決めた

□ サンプル投稿、固定ページ、コメントを確認した

□ 使うテーマとプラグインの目的を説明できる

□ WordPress本体、テーマ、プラグインの更新状態を確認した

□ 検索エンジンへの表示設定を公開方針に合わせた

□ バックアップの対象、保存場所、復元方法を把握した

□ サイトヘルスの重大な問題を確認した

□ 必要な運営者情報、お問い合わせ、プライバシーポリシーを用意した

□ お問い合わせを使う場合は送信と受信を試した

□ HTTPS、主要リンク、404ページを確認した

□ PCとスマートフォンで表示を確認した

□ Search Console、GA4、OGPをいつ設定するか決めた

□ 最初の記事を下書き表示またはプレビューし、タイトル、見出し、画像、リンクを確認した

まだWordPressを開設していない場合

この記事は、WordPressの管理画面へログインできる状態を前提にしています。レンタルサーバーや料金、契約期間、申込み、WordPressのインストールから確認したい方は、第1弾へ進んでください。

エックスサーバーでWordPressを始める方法では、開設前の判断からWordPressを使い始めるところまでを扱っています。開設後に管理画面へ入れたら、本記事へ戻り、最初の記事を書く前の設定を順番に確認できます。

WordPress初期設定のよくある質問

有料テーマは最初から必要ですか

必要とは限りません。最初は、更新が続いていて、目的に合い、スマートフォンでも読めるテーマを選びます。有料か無料かよりも、必要な機能、サポート、更新、ほかのプラグインとの重複を確認してください。テーマを変更すると表示やブロックへ影響する場合があるため、記事が増える前に方向を決めると手戻りを減らせます。

プラグインはいくつ入れるべきですか

適切な数は決まっていません。数よりも、各プラグインの目的を把握し、更新と動作確認を続けられることが重要です。テーマやサーバーの機能と重なるものを増やさず、必要になった機能を一つずつ追加します。

パーマリンクは後から変更できますか

操作上は変更できますが、公開済みURLへの影響があります。外部リンク、検索結果、SNS共有、内部リンクが旧URLを参照している可能性があるため、初期設定の気軽な変更として扱いません。必要なら転送を含む移行計画を立てます。

クイックスタートなら初期設定は不要ですか

不要にはなりません。インストールやSSLなどが簡単になっても、サイト名、管理者メール、パーマリンク、コメント、表示方針、必要な固定ページ、バックアップの確認は、運営するサイトに合わせて判断する必要があります。

Search ConsoleやGA4は最初の記事より先に必要ですか

必須ではありません。公開初日から検索状態やアクセスを記録したいなら先に接続できます。一方、公開URL、計測目的、プライバシー説明が固まっていないなら、それらを決めてから導入しても構いません。先送りする場合も、いつ確認するかを決めて放置しないことが大切です。

検索エンジンに表示しない設定ならサイトは非公開ですか

非公開ではありません。検索エンジンへ登録を控えるよう求める設定で、URLを知る人の閲覧を防ぐ仕組みではありません。社内用や制作中のサイトを外部から見せたくない場合は、パスワード、認証、IP制限など、目的に合うアクセス制御を検討します。

初期設定の目的は、設定画面をすべて埋めることではありません。URLと運用の土台を先に決め、公開前に読者から見える部分と復旧手段を確かめ、検索や分析は目的に合わせて続けます。ここまで確認できたら、最初の記事を書き、プレビューで実際の表示を確認してから公開へ進めます。