MANIARUでは、記事制作やWordPressの修正を、1回の短い操作だけで終わらせず、調査、下書き、画像、SEO、公開、表示確認まで続けて行うことがあります。
その途中で、ログイン待ち、利用制限、確認待ち、ブラウザの中断などが入ることもありました。ここで困るのは、作業が止まること自体より、再開時に「どこまで終わっていたか」が曖昧になることです。
そこで現在は、最初の指示書とは別に、完了済み、準備済み、未完了、次に行う操作を分けて残すようにしています。この記事では、AI作業を最初からやり直さず、安全に途中から再開するために残している情報をまとめます。
長いAI作業は、会話だけでは再開しにくい
短い質問なら、直前の会話を読めば続きが分かります。しかしWordPressの作業では、画面の外にも状態があります。
- 記事は下書きなのか、すでに公開済みなのか
- 本文だけ入力済みなのか、カテゴリーやSEOまで設定済みなのか
- 画像はローカルに作っただけか、メディアライブラリへ登録済みなのか
- 公開前確認を待っているのか、公開後の表示確認だけが残っているのか
- どのURL、投稿ID、ファイルを対象にしていたのか
「記事を作っていた」という一文だけでは、これらを区別できません。再開時に推測すると、同じ下書きをもう一つ作ったり、完了済みの設定を再び変更したりする原因になります。
指示書と作業記録は役割が違う
指示書には、作業の目的、対象、変更してよい範囲、完成条件を書きます。これは「どこへ向かうか」を決める資料です。
一方、途中の作業記録には、実際に確認した状態と、現在地を残します。こちらは「今どこにいるか」を判断する資料です。
目的が変わっていなくても、WordPress上の状態は作業するたびに変わります。そのため、再開時は指示書だけを読み直すのではなく、現在の投稿状態と作業記録を照合する必要があります。
MANIARUで使っている指示書の基本的な考え方は、ChatGPTで指示書を作ってWorkへ渡す流れでまとめています。今回は、その作業が途中で区切られた後の再開に焦点を絞ります。
作業状態を4つに分けて残す
再開用の記録では、作業を次の4つに分けると現在地を判断しやすくなりました。
完了済み
すでに保存・公開・検証まで終わったものです。ここは再実行しません。公開URLや投稿IDなど、後から同じ対象を確認できる情報も一緒に残します。
準備済み
本文、画像、リンク差分などは完成しているものの、まだWordPressへ反映していない状態です。ローカルファイルの場所や、WordPress上の下書きIDを記録します。
未完了
これから行う作業です。「残りを確認する」のような曖昧な表現ではなく、アイキャッチ設定、meta description入力、モバイル確認など、次に判断できる単位で書きます。
確認待ち
公開操作など、直前で確認が必要な状態です。本文の内容が未完成なのか、完成していて公開操作だけを待っているのかを分けます。ここが曖昧だと、再開時に不要な修正を始めてしまいます。
再開メモに残している項目
実際には、次のような短い形式で十分でした。すべての会話を要約するのではなく、次の担当が判断に使う情報だけを残します。
## 目的
- 今回完成させるもの
## 確認した事実
- 対象URL / 投稿ID / 現在の公開状態
- 重複や既存設定の確認結果
## 完了済み
- 保存・公開・検証まで終わった作業
## 準備済み
- 作成済み本文、画像、変更差分
- 保存場所や下書きID
## 未完了
- これから行う具体的な操作
## 次の一手
- 最初に開く画面
- 最初に確認する状態
## 再実行しないこと
- 完了済み作業
- 変更禁止範囲
## 確認待ち
- 公開、更新など直前確認が必要な操作
特に役立ったのは、「次の一手」と「再実行しないこと」です。再開後に長い履歴を読み返さなくても、最初の画面と確認対象が分かります。完了済みの作業を先に除外できるため、二重投稿や設定の上書きも防ぎやすくなります。
再開時はWordPressの実状態を優先する
作業記録は便利ですが、最後の正解は現在のWordPressです。保存処理の直前に中断した場合、記録上は未完了でも、実際には保存されていることがあります。反対に、入力済みでも保存されていないこともあります。
そのため、再開時は次の順番で確認します。
- 指示書番号、対象記事、カテゴリーを照合する
- WordPressで投稿の公開・下書き状態を確認する
- タイトル、slug、本文、画像、SEOの保存状態を見る
- 作業記録の完了済み・未完了と突き合わせる
- 差があればWordPressの実状態を基準に残作業を組み直す
この前段には、名前チェックと軽量な重複チェックも置いています。再開だからといって対象確認を省かず、同時に全サイトの再調査もしない、というバランスです。
PROJECT 002ハブの修正で実際に使った考え方
PROJECT 002の入口を整理した作業では、STEP 00記事と独立ハブを区別し、新しいハブの下書き、HOMEやSTEP記事のリンク差分、PROJECTハブ用の文字サイズ調整を準備しました。
公開前で作業が区切られても、次に必要なのは調査のやり直しではありません。判定結果、下書きID、変更対象、維持するSTEP 00リンク、公開後に確認する項目を残しておけば、公開操作から再開できます。
実際の完成状態は、PROJECT 002ハブで確認できます。ハブそのものの内容より、この作業では「準備済み」と「公開済み」を分けて記録したことが再開に役立ちました。
機密情報は再開メモへ残しすぎない
再開しやすくするためでも、パスワード、認証情報、内部IP、個人情報、社内固有のパスなどをメモへ複製しません。必要なのは秘密情報そのものではなく、「どの画面で認証が必要か」「ユーザー側のログイン待ちか」という状態です。
共有パスや社内名が作業対象に含まれる場合も、記事や再開メモでは一般化します。再開のための情報量を増やすことと、機密情報を増やすことは別です。
再開できる状態を確認する
作業を止める前に、次の質問へ答えられるか確認します。
- 今回の完成条件は何か
- どこまで保存・公開・検証済みか
- 準備済みの成果物はどこにあるか
- 最初に開く画面と確認する状態は何か
- 再実行してはいけない作業は何か
この5つが分かれば、会話を最初から再現しなくても作業へ戻れます。反対に、「続きから」「残りをやる」だけでは現在地が足りません。
止まっても、最初からやり直さない
AI作業を長く続けると、中断を完全になくすことはできません。重要なのは、止まらない仕組みより、止まっても重複せず再開できる状態を作ることでした。
指示書で目的を固定し、作業記録で現在地を残し、再開時はWordPressの実状態を確認する。
この3つを分けたことで、途中で区切られた作業でも、完了済みを壊さず、必要な続きだけへ戻りやすくなりました。