PROJECT 002 — 社内ポータルサイトを作る。
STEP 00 / PROJECT START
「あの情報、どこにあったっけ?」
社内のお知らせ、引き継ぎのメモ、作業で使うファイル、過去のやり取り。必要な情報がそれぞれ別の場所にあると、内容を覚えていても、置き場所を探すところから始まります。
伝えたはずの情報をもう一度確認したり、誰が読んだか分からなかったりすることもあります。「あの情報、どこにあったっけ?」が繰り返される状態です。
それなら、情報を見る場所を一つにまとめてみよう。そう考えて始めるのが、PROJECT 002です。
このPROJECTでは、WordPressを使って、実際に仕事で利用できる社内ポータルサイトを作っていきます。
WordPressで社内ポータルを作ってみる
目指すのは、社内の情報を投稿し、整理し、必要なときに探せる入口です。
完成した画面だけを紹介するのではなく、どんな機能が必要かを考え、土台を作り、実際に使いながら問題を見つけて改善するところまで記録します。
WordPressを設置する場所には依存しません。このPROJECTでは、WordPressを利用できる環境がすでに用意されている前提で、ポータルそのものの設計と制作へ進みます。
今回作る社内ポータル
PROJECT 002を最後まで進めると、お知らせの投稿から確認状況の把握まで、情報共有に必要な機能を一つのサイトにまとめた社内ポータルになります。
お知らせを整理して掲載する
新しい情報を投稿し、カテゴリーで内容を整理します。すべてを同じ場所へ並べるのではなく、必要な情報へ迷わず進める入口を作ります。
投稿とコメントで情報を共有する
管理者だけが一方的に掲載する形に限定せず、権限に応じて社員ユーザーが投稿し、コメントで補足できる状態を目指します。必要なファイルも投稿へ添付できるようにします。
必要な情報を検索する
情報が増えるほど、一覧を順番に見るだけでは探しにくくなります。キーワードから過去の投稿へたどり着ける検索機能を用意します。
ユーザーと権限を分ける
一般ユーザー、リーダー、管理者など、役割に合わせて操作できる範囲を整理します。誰でも同じ操作ができる状態にはせず、使い方に合う権限を考えます。
「確認した」を記録する
掲載した情報を誰が確認したか分からない問題に対して、確認済みを記録する仕組みを作ります。確認する側の操作と、確認状況を見る側の画面を分けて考えます。
これらに加えて、ナビゲーションとスマートフォン表示も整え、毎日使う画面として無理のない構成を目指します。
なぜWordPressで作るのか
WordPressには、投稿、カテゴリー、ユーザー、コメント、検索、メディア管理という基本機能があります。
どれもブログでよく使う仕組みですが、見方を変えると、社内情報を登録し、分類し、共有し、探すための土台にもなります。
PROJECT 002では、WordPressを最初から別のシステムへ作り替えるのではなく、すでにある機能を使いながら、足りない部分を少しずつ追加します。ブログを作るためのWordPressを、社内情報を共有する仕組みへ発展させていくPROJECTです。
実際に作った社内ポータルを再構成する
このPROJECTは、実際に制作した社内ポータルをベースにしています。
実制作では、作って使い、修正し、必要になった機能を追加することを繰り返しました。その時系列をそのまま並べても、これから作る人には追いにくくなります。
そこで、実際に必要になった機能、設計したこと、発生した問題、改善した内容を根拠にしながら、最初から作る人が再現しやすい順番へ整理します。
会社名、個人名、設備名、部署名、ネットワークなど、実在環境を特定できる情報は扱いません。役割や区分が必要な場面では、一般ユーザー、リーダー、管理者といった一般化した名称を使います。
PROJECT 002でやらないこと
今回は社内ポータルそのものへ集中するため、WordPressを動かすサーバーや開発環境の作り方には入りません。
- NASや特定機器の設定・修理
- DockerやDocker Composeの環境構築
- GitHubを使った開発フロー
- 特定企業のネットワーク構成
- 実在する部署・設備・グループ固有の運用
設置場所に依存する話を切り離し、WordPressが動く環境であれば考え方を再利用できる内容にします。
PROJECT 002 — ROADMAP
社内ポータルの目的を整理するところから、実際に使い続けるための運用まで、11のSTEPで進めます。
- STEP 00
社内ポータルサイトを作る。 - STEP 01
社内ポータルに必要な機能を整理する。 - STEP 02
WordPressで社内ポータルの土台を作る。 - STEP 03
カテゴリーを使って社内情報を整理する。 - STEP 04
社内ポータルのホーム画面を作る。 - STEP 05
投稿とコメントで情報を共有できるようにする。 - STEP 06
必要な情報をすぐ探せる検索機能を作る。 - STEP 07
社員アカウントと権限を整理する。 - STEP 08
「確認した」を記録できる仕組みを作る。 - STEP 09
毎日使いやすい画面へ改善する。 - STEP 10
社内ポータルを完成させて運用する。
各STEPの記事は、公開したものから順番にリンクしていきます。現時点ではSTEP 01以降が未公開のため、存在しないページへのリンクは作りません。
まずは「何が必要なのか」から考える
機能を先に作り始めると、できることは増えても、誰が何のために使うのかが曖昧になりやすくなります。
最初に整理したいのは、社内の情報共有で何に困っていて、どの情報を、誰が、どう扱う必要があるかです。
次のSTEP 01では、社内ポータルに必要な機能を整理します。まだ画面やコードは作らず、ポータルの役割と利用者、情報の流れから設計を始めます。
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