【FIREの防御術】利回りシールドの問題点と解決策

FIRE

以前の記事で利回りシールドについて紹介しましたが、今回は問題点とその解決策について紹介したいと思います。

利回りシールドについてはこちら

利回りシールドの問題点

株が大暴落した際に一時的に資産の一部を利回りの良い高配当銘柄に移すことで暴落時期を乗り切る手段でしたが、1つ問題があります。

それは4%ルールの株式と債券の割合が50%ずつになるはずだったのに、高配当銘柄に資産を移すことでバランスが崩れてしまうことです。

例えば1億円で株式5%と債券3%を合わせて4%の利回りで運用した時に得られる金額は年間400万円になります。これで4%づつの400万円を切り崩していけばFIRE成功となります。

しかしこれを株式を40%、債券を40%、利回りシールドに20%とポートフォリオを変えたとします。
資産が1億円だった場合は4000万の5%で200万円、4000万の3%で120万円、合計で320万円を得ることができます。

そして残りの利回りシールドに2000万円を投資する事になりますが、必要な利回りは4%でポートフォリオを変える前の計400万円と同じになります。

よってそれ以上の利回りを追求した高配当銘柄に投資しなければなりません。

6%の銘柄で120万円となり40万円増、8%の銘柄で160万円となり80万円増となります。

それ以降は以下の通りです。

利回り年間収入利回りシールドなし(400万円)との比較
6%120万円320+120=440 40万円増
8%160万円320+160=480 80万円増
10%200万円320+200=520 120万円増
12%240万円320+240=560 160万円増
14%280万円320+280=600 200万円増
1億円のポートフォリオから20%を利回りシールドとした場合

この増えたお金を以前紹介した現金クッションと組み合わせるわけですが、年間支出が400万円だと利回り14%の銘柄で、やっと半分を補うことができます。

現金クッションについてはこちら

しかし、株が大暴落している中、年利14%高配当株に資金を移すのはとても不安です。

そこで2つの解決策があります。

利回りシールドの問題解決策

1つ目は仕事をすることです。

リタイヤ後、再就職となると大変ですが、バイトや副業で月10万円稼ぐことができれば年間で120万円の収入となります。

「FIRE達成後に再就職することは恥ずかしいことだ。」と言う方もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。暴落中だけの辛抱です。

2つ目は切り崩すお金を減らすことです。

本来4%づつの400万円を切り崩す予定だった所、3.5%の350万円にする。またはもう少し切り詰めて3%の300万円にするなど、暴落中だけ節約するのです。

例えば切り崩す金額を3.5%の350万円にした場合、年間で50万円の節約が必要です。月にすると4万円になります。簡単に言っていますが月に4万円の節約はきついと思います。

そこでこの2つの解決策を組合わせてみてはいかがでしょうか。

先ほどの月4万円の部分を働いて稼ぐことで年間400万円をキープすることができるはずです。

簡単な解決策ではないかもしれませんが、柔軟に対応できる有効な手段になると思います。

まとめ

本記事では利回りシールドの問題点と解決策について紹介しました。

簡単にまとめると、FIRE達成後に株が大暴落した場合はそのまま4%づつ切り崩すのではなく、切り崩す率を下げて不足部分は節約、もしくは働くことで乗り切る。となります。

参考にした本

本記事の考え方は、アメリカ人のFIRE実現第1人者であるクリスティー・シェン&ブライス・リャンの著書「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」を参考にさせていただきました。

「利回りシールド」について詳しく書かれていますので是非読んでみてください。

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